きっかけは10年ビジョン:10年後の自分はどうなっているのか
受講中の研修プログラムの中に『10年ビジョン』という項目がありました。
そこで“バックキャスト”という手法で、未来起点で考えてみようとしたんですが…
何度やっても、どうしても“今”を出発点に戻ってきてしまうんです。
たとえば、「今こういう状況だから、3年後はこうなって、10年後はこのくらいまではいけるだろう」みたいな感じです。何回やっても、どうしても”今”に引っ張られてしまう。
これは私自身もそうだし、同じプログラムを受講している同期たちも、「今の積み上げではなく未来起点で考えること」に苦戦しているように感じました。
煮詰まった私を助けてくれた“問い”:フューチャーデザインで考える
そんなふうに煮詰まっていたとき、友人が壁打ちに付き合ってくれました。
使ってくれたのは“フューチャーデザイン”という手法。
まず、「今日は2035年7月で、あなたは50歳」となりきってみる。
…でも、これだけじゃ私はまだ入り込めませんでした。
そこで友人が言ったんです。
「10年前、はるちゃんが30歳だったとき、今の自分の環境とか想像してた?AIとかスマホとか、こんな感じになると思ってた?」
…答えは、NO!完全にNOでした。
※これは10年ではなく20年、30年で想像してみてもいいかも。
ちなみにガラケー世代だった私は、スマホがここまで進化するなんて思ってなかったし、今の自分の働き方や環境なんて、想像もしてなかった。
じゃあ、10年後もきっと“想像の外側”にあるんだろうなと、腑に落ちたというか。
「今の延長の積み上げではない」の意味がやっと分かってきました。
未来はもっと自由でいい!未来起点で考える
フューチャーデザインワークを通じて考え始めたら、未来が一気に自由になりました。
お金や場所や環境、いろんな制限もいったん外していい。
そしたら、楽しい妄想がたくさん出てきました
最初は「明日のこともわからないのに」「来年何してるかも見えないのに…」って重たく考えていたのが、
嘘みたいにふわっと広がっていきました。
未来起点で考えるってこういうことなんですね、妄想がどんどん出てきてからは、今に戻らなくなってきました。
未来って、遊びとか妄想の延長線にあっていいんだなと思ったんです。だって、未来のことは誰にも分からないから。
未来から今を振り返る:バックキャスト
そこから、未来の自分から今を振り返ってみる。
「2030年の私がこの決断をしたから、今の私がこうなってるよ、ありがとう」と感謝を伝える。
そう考えると、“今”にやることが見えてくるんです。
これが、バックキャストの意味だったのか〜と腑に落ちた瞬間でした。
フューチャーデザインワークを通じて感じたこと・気づいたこと
普段、私は他の方のビジョンを描く仕事をしています。
でも、自分のことって、自分では見えないんですよね。できない、やっぱり。自分のことが一番分からない。
これは誰でも、そうじゃないのかな。
やっぱり、誰かの助けが必要だなって思いました。
今回サポートしてくれた友人には、本当に感謝しています。ありがとう!
未来を描くということ:ビジョンイラストやグラフィックレコーディング
仕事でも、未来を描く場面はたくさんあります。
たとえば、自治体のワークショップでまちの未来を想像する場面の対話をグラフィックレコーディングで記録したり、企業の10年ビジョンをイラスト化したり。
遠い未来の構想図もあれば、10年後を見据えたビジョンづくり、計画づくりの場面もあります。
今回あらためて、「未来って、自由に描いていいし、描いたことで今が動き出す」ことを実感しました。
描くこと=見つけていくこと、でもあるんだなと感じながら、自分自身の10年ビジョンに向き合っています。
さいごに
未来を考えるって、私の場合は構えすぎると動けなくなりました。
でも、妄想と遊びの延長線だと思うと、ぐっと楽に、楽しく、自由に広がりました。
もしよかったら、やってみてください。
“10年後のわたし”に、なりきってみる。想像してみる。どこにいる?誰といる?何してる?
楽しんでくださいね!