開催日:2024年3月12日
持続可能なまちづくり -民泊にできること-
主催:一般社団法人 民泊観光協会
協力:一般社団法人 シェアリングエコノミー協会
進行:JAMTA 理事(京都支部)小林さん
一般社団法人民泊観光協会(JAMTA)主催のシンポジウム「持続可能なまちづくり -民泊にできること- 災害時における民泊の有効性について考える -熊本豪雨災害2020と能登半島地震災害2024を事例に-」が開催され、グラフィックレコーディングを担当しました。
イベントは、オンラインで実施され、事例共有とディスカッションを通じて災害時における民泊の具体的な取り組みやその社会的意義について考えました。
事例紹介
事例紹介1:「コロナ禍における災害発生に備えた民泊推進のご協力依頼」
発表者:JAMTA熊本本部 / 熊本民泊推進協議会 代表 吉川さん
吉川さんからは、熊本豪雨災害2020における民泊の実際の活用やどのような経緯・動きがあったか報告がありました。民泊が避難者の受け入れに果たした役割や普段からの地域とのつながりが防災となり災害時に助け合うことができた事例が共有されました。
事例紹介2:「能登半島地震:やどかりプロジェクト」
発表者:JAMTA石川県個人会員 / 黒崎BASE代表 / やどかりプロジェクト主催 河西さん
河西さんは、「やどかりプロジェクト」の取り組みについて報告。行政のメインフローに並走しつつ民泊としてできる支援を行なわれた際のプロセスについて語られました。能登半島地震発生後、フェーズごとに、やどかりプロジェクトが直面した課題や、その解決方法、民泊ならではの強みなど、このプロジェクトでのリアルな経験が共有されました。
事例紹介3:「京都の民泊で受け入れた避難者について」
発表者:株式会社SOCO代表 水野さん
水野さんは、京都における避難者の受け入れ事例を紹介。水野さん運営のSOCO ROOMSは県外施設として、やどかりプロジェクトに掲載をされていたそうです。
一般的なホテルとは異なる民泊の特性・柔軟性が、災害時の支援体制の中で果たす役割を感じました。
石川で起きた地震でも、必要となるのは県内・近県の避難先だけではありません。仕事の都合や、旅行の場合など様々な被災者がいます。
・子ども達も被災地から離れられてリフレッシュした!
・キッチンがある、広域で避難できるのは助かった
・仕事で京都に縁があり、被災後に来る用事もあったので利用ができ助かった
・知り合いにも紹介した
と言った声もあったそうです
民泊の意義と役割について考える
講演:同志社大学客員教授 服部さん
服部先生と民泊の意義と役割について考える時間では、民泊の役割はただ宿泊するだけではなく、平時も有事も変わらず使えるマッチングが強みであることや、ベースとして普段から民泊が地域とのつながりがあったことで今回の事例にもつながっていることなど、民泊の社会的な意義や役割を改めて実感する時間となりました。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、以下のテーマで参加者が議論を行いました。
- 「有事に備え平時に民泊が地域と繋がるには」
- 「民泊を有効的に2次避難施設とするには」
民泊が災害時の柔軟な支援ツールとして期待される一方、地域とのつながりや事前の契約などの事前準備など普段から地域と連携を深めていく必要性が議論されました。
参加者の感想
- 民泊の価値や役割を実感した
- 課題も明確に見えてきた
- 民泊事業者だけでなく、横のつながりで多様な人々と話し合っていきたい
参加した感想
災害時における民泊の社会的価値や役割を感じました。
同時に、利用者や行政が民泊について十分に知らないことによる浸透の課題も見えてきました。
民泊の特性や理解が一般の方にもっと浸透することで、災害時に有効に活用できると感じます。
今後、分科会を設けて勉強会を重ね、行政への提言をまとめていく予定だと伺い、この取り組みの重要性を改めて感じました。
まとめ
今回のオンラインイベントを通じて災害時における民泊の役割を具体的な事例を通じて知ることができ、多くの学びがありました。
グラフィックレコーディングを通じて、議論の内容を視覚化し、理解を深めたり、共有のサポートをさせていただきました。ありがとうございました!
グラフィックレコーディングのご依頼について
USANET合同会社では、シンポジウムやイベントでのグラフィックレコーディングを承っております。
視覚的な記録を通じて、議論の整理や共有をサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。