北島町役場からのご依頼で、重層的支援体制についてのイラストを制作しました。
北島町にはこれまでにも庁内連携会議でのグラフィックレコーディング等を通じて継続して関わらせていただいております。
庁内・課内、議員さん、そして町民の皆さんに向けて、重曹的支援体制の現状の課題や目指すビジョンをわかりやすく伝えるためのツールとして制作しました。
この記事に掲載しているイラストや、プロセスの共有・紹介については関係者の皆様に許可をいただいております
ビジョンイラストの制作プロセス
- ヒアリングと記録
北島町役場内でヒアリングを実施。コーディネーターとしてNPO法人YOU&ゆうさんもいらっしゃいました。その場で皆さんの議論を模造紙にグラフィックレコーディングで記録し、必要なイラストの内容や方向性を話し合いました。描いたものを壁に貼ってみんなで眺めながら、さらに議論を深めました。 - ラフイラストの提案
会議での記録や意見をもとに情報を整理し、叩き台となるラフのイラストを作成しました。その段階では、話し合いの内容や出たものは反映されているものの、私自身もしっくりこず…役場やコーディネーターとして関わっているNPOの皆さんに意見やアイデアを求め意見交換を重ね、ブラッシュアップしました。 - 意見交換と仕上げ
メッセージを通じてやり取りを続け、多様な意見やアイデアを整理。最終的には、
北島町が目指す「地域共生社会」のビジョンを反映したイラストが完成しました。
多様な視点と積極的な意見、アイデアが加わることで、納得するものに仕上がりました!
北島町の重曹的支援体制の課題とビジョンイラストの内容
現状の課題を説明・共有用に整理・要約して記載
- 課同士の連携不足
- 部署や人ごとの温度差
- 目指す方向性の違い
- 根本的な解決へのアプローチの不足
- 役場と地域のつながりの濃淡
目指すビジョンをイラスト化
「誰もが住みやすい北島町・地域共生社会」を実現するために、重層的支援体制の役割を全体的かつ中長期的な視点で描き、多角的なアプローチをイラストで表現しました。
課題だけでなく、具体的な解決策や未来へのビジョンを視覚的に表現することで、共有・説明がしやすい内容に仕上げています。
ビジョンイラストで表現したもの
抽象的な表現になりますが、意見交換の中で出たアイデアからこのような表現を採用しています
- 北島町といえばチューリップのまち
- 北島町役場をお花屋さんとして表現
- それぞれの「課」には、それぞれのいろいろな色のチューリップ(多様な支援メニュー)があり、それらを組み合わせて花束(重曹的支援)を作り支援が必要なまちの人に提供する
- 場合によっては必要に応じてチューリップ同士を掛け合わせて新しい品種のチューリップを作る(=今はない支援の誕生)
- 北島町全体は大きな農園で、チューリップ(支援)はお花屋さん(役場)だけが持っているものではなく、まち全体で育てたり、新しい品種を生み出したり、協力して育てている
- そうして一人一人の困りごとに対応していくことで、誰もが住みやすい北島町の未来に近づいていく
こんなイメージで作成しました!これらのアイデアは私一人では出てこなかった内容で、役場やNPOの皆さんと意見を出し合ううちにどんどん形になっています。改めて、ビジョンは一人で作るものではなく、多様な視点が必要だと感じました。一緒にこのイラストを作ってくださった皆さんに、感謝いたします。どんどん意見が落とし込まれて他の方からも新しいアイデアが出てくる時間、とても楽しかったです!
意見整理にチャットGPTを活用
たくさんの意見が出たので、意見整理にはチャットGPTを活用しました。参考までに、その時の文章を共有しますね。
1. 農園のイメージと包括的な支援の捉え方
農園としての北島町:北島町を農園に見立て、役場、企業、地域住民が協力して育てる場所とする。各役割は、異なる種類のチューリップを育てる農夫や支援者に対応。
農園全体のイメージ:農園全体が地域共生社会を象徴し、異なる背景を持つ住民がそれぞれ異なったチューリップ(支援)を必要としていると考えられる。
役場の役割:農園の中心的な役割を果たし、住民や企業と連携して支援(チューリップ)を育てる。個々の支援は、ただの単体ではなく、全体の一部として機能する。
2. 地域住民や企業の参加
地域住民と企業の役割:役場の職員だけでなく、地域住民や企業も農園の運営に参加する。例えば、地域住民が土の肥料に詳しかったり、企業が災害に強い品種の知識を持っていたりすることで、農園全体の成長に寄与する。
共通の目標に向かう:役場、住民、企業が一体となって、共通の目標(地域共生社会)に向かって協力する姿勢を示す。これにより、単なる個別支援ではなく、重層的な伴走支援のイメージが強調される。
3. フラットな横軸の連携体制
横軸の連携体制:官民がフラットな関係で連携し、各分野の得意分野を発揮することで、立場や役割を超えて協力し合う体制を示す。
作業の共有:花屋の店員や農園の作業員として、役場の職員と住民が一緒に作業を行うことで、横軸のフラットな連携が強調される。
4. 今できていないことの見える化
課題の明示:現状の支援の課題を明確に示し、今後の改善や進化を議員に示す。これにより、まちづくりの方向性や期待する変化が具体的に議員や住民に伝わる。
5. 花束を作るプロセス
役場の花屋のイメージ:支援対象者がゴール(地域共生社会)に向かうために、役場の花屋で支援(チューリップ)の花束を選び、花束として受け取る。花束を作る過程で、店員(役場の職員)と住民が協力して進む様子を描写する。
こんな風にたくさんの意見を一旦文字情報で整理し、皆さんに方向性の確認(合意)を取った上でイラストへ落とし込んでいきました。
まとめ
一人ひとりの困りごとを解決することが、他の誰かの暮らしやすさにもつながりますね!
このイラストを通じて、重曹的支援体制の実現に向けたお手伝いとなれば幸いです。
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